二枚舌 2012 9 11

 野田首相が出席したAPEC首脳会議では、
首脳宣言として、
「クリーンエネルギーとして、安全で確実な原子力エネルギーの利用や、
シェールガスの生産の重要性も示した」ということが、
今日の読売新聞の記事にも大きく出ています。
 これで、野田首相は帰国して、
国内では「脱原発」と言えば、
それは、国際的には「野田首相は二枚舌だ」ということになります。
 日本人の悪い習慣は、
会議では何も発言しなかったのに、
会議が終わった後で、「実は、反対だった」と言うことです。
 本来ならば、会議の席で、「私は反対である」と堂々と言えばよいのに、
後になってから、こそこそと「反対だ」と言うのです。
これは、実に卑怯なやり方です。
 私は、こんな話を外国から聞きます。
「日本の政治家は、国内と国外では、言っていることが違う。
実に、不誠実だ」
 こんなことをやっていると、
国際的には、もう誰からも信用されなくなります。

クリーンエネルギー 2012 9 9

2012年9月9日の産経ニュース(Web版)では、このような記事がありました。

APEC首脳宣言で「保護主義抑止を確認」 クリーンエネルギー拡大、食糧安保強化も

【ウラジオストク=会田聡】ロシア・ウラジオストクで開かれた、
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議は9日、
自国産業を過度に優遇する「保護主義の抑止を確認」とする首脳宣言を採択し閉幕した。
(中略)
 首脳宣言では、域内のエネルギー需要の増加と地球温暖化に対応するため、
「クリーンなエネルギー源を発展させる」と強調した。
 温室効果ガスを排出しない原子力の「安全かつ確実な利用」と明記。
天然ガスの利用促進や、政府がガソリン購入などを補助する化石燃料補助金の削減など、
12項目のエネルギー分野の協力で合意した。
(以上、引用)
 世界の人口は、現在、70億人でしょうか。
これが、やがて80億人、90億人、100億人となっていくでしょう。
 その時、多くの人が連想するのは、食糧危機でしょうが、
実は、同時に、エネルギー危機も意味します。
 また、アジア地域では、別の問題もあります。
人口13億人の中国人が、欧米人のような生活を望む時、
真っ先に問題になるのが、エネルギー(電力、石油)です。
他のアジア諸国も、欧米人のような生活を望んでいるでしょう。
 今回のAPECでは、そうした問題を抜かりなく協議したということで、
「成功」と言えるでしょう。






























































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